以前にセルフプロデュースということについて触れました。
セルフプロデュースとは、どうやって自分というものを売り込むかを戦略的に行うこと。
うん。
堅苦しい。
まあ、簡単に言うと。
どうやって自分と言う「商品」を相手(購入者)により良く見せるかということ。
形式はいろいろ。
文章だったり、写真(画像・動画)だったり、コンテンツ(作品)だったり。
今回はそんなセルフプロデュースを具体的にどうやって行っていくかを書いていきたいと思います。
履歴書との違い
学歴とか重要じゃない
声優やナレーターを決めるときにはもちろん資料にも目を通す。
でも、学歴とか職歴とかは重要ではなくて一番気にするのは「経歴」。
この場合の経歴は出演作品やどんな仕事をしてきたか。
声優なら出演番組やコンテンツの内容や質について。
ナレーターならどんなジャンルのモノに関わってきているのか。
こういったものから得られる情報はものすごくたくさんあって。
キャスティングの役割を持つ人たちは、やっぱりこういった情報を重要視する。
どんな情報かというと。
その人が周りからどんな評価を受けているかということ。
一人の声優を例に例えると。
熱血格闘物の作品への出演が多いとする。
この声優は熱いタイプの役柄を演じることができるんだな。格闘系の演技も心配ないな。
大きな声でお芝居ができるな。
こんな推測ができる。
そんな推測ならボイスサンプルを聞けば?と思うかもしれない。
けど、ボイスサンプルは自分で選んだ台詞なり文章を収録してあることが多い。
少なくとも制作サイドはそう思っている。
だから現場で与えられた台詞なり文章を瞬時に的確に表現できるかは、まったくの未知数。
ところが出演作に名前を連ねているということは、的確に表現できることの保証になる。
なぜなら、きっとこの声優は他の現場でこんな条件をクリアしてきているから。
これ、じつはすごく重要な情報で。
声質や容姿などは書類やボイスサンプルで簡単に確認できるけど、いざ収録の現場でどの程度出来るのかはわからないよね。
だから出演作品があるというのはそれだけでとても重要なセルフプロデュースの方法になる。
じゃあ出演作品がない、制作サイドにとって未知数な新人はどうすればいいのか?
あなたはいったい何ができる人?
さっきはボイスサンプルからの情報はあまりないと言ったけど、それでもやっぱりセルフプロデュースの第一歩は自分のボイスサンプルを聞いてもらうこと。
魅力的なボイスサンプルの作り方や、売り込み方はまた別の機会に触れるとして、ここではボイスサンプルをどう有効利用するかについて。
ボイスサンプルは手配りや事務所のホームページ、SNSなどなどを使って他者に聞いてもらうことになるんだけど。
このときありがちなのが、自分が表現することの出来るキャラクターやお芝居だけを聞かせてしまうこと。
もちろん、これは重要なこと。
出来ないことをサンプルにしても仕方がない。
ただ、「出来ること」の範囲が小さすぎる傾向があるんだよね。
そうするとどのサンプルを聞いてもみんな同じに聞こえるというか、どんぐりの背比べ状態。
だいたいどのサンプルも良くも悪くも無難にまとまっている。
まあサンプルだから聞いて面白いものを期待しているわけじゃないんだけど、やっぱり同じようなモノをたくさん聞いているのはツライよね。
じつは、サンプルを聞くときのパターンって2種類あって。
一つ目は、お目当ての声優・ナレーターの細かな情報を知りたいとき。
もう一つは、数ある声優・ナレーターから1つの役に合う人を探すとき。
この2つでは聞いている側の声優・ナレーターに対する感覚は全く違う。
前者では好意的かつ積極的にその声優・ナレーターの情報を得ようとする。
後者では恣意的かつ批判的な感覚で声優・ナレーターを見てしまう。
この違いは絶望的に大きい。
そして、新人が聞かれるサンプルのほとんどの機会が後者である現実。
であるならば、どうやって批判的な人の気持ちをそのサンプルでつかむのかが重要。
さて。
キミならどうする?
包み隠さずいこう!!
もうね、結論で言うと。
ボイスサンプルで仕事がとれると思うなよ(^^)/
ってことです。
ボイスサンプルは何というか、ホントに生存証明みたいなもので、「あ、この人ちゃんと実在するのね」くらいなモノ(個人的意見)。
もちろんサンプルは大事です。ちゃんと聞きます。。参考にもします。。。
でも、サンプルで声優・ナレーターの実力や価値(言い方な!)を評価することは「ほぼ」しません。
「ほぼ」と言ったのは、サンプルにすらなっていないサンプルを聞かされることがよくあるからww
これ、気をつけてね。
気づかずにやっちゃってる人結構多いから。
ま、そこもセルフプロデュースとはなに?みたいな話につながるのだけれども。
一つ、大事な話。
「右へ倣え」はやめよう。
倣うなら「最高のモノ」にしよう。
だって、最高のモノを作った人は声優・ナレーターとしてごく一部の限られた成功者だよね。
仮に声優・ナレーターとして成功する確率を1000分の1とするなら、「右に倣え」は999人と同じものを作っていることになるんだよ。
意味なくね??
昔、声優を目指してますって人からどんなサンプル作ればいいですかって相談されて。
「キミが思う最高のものを作りなよ!!」
って意気揚々とアドバイスしたら、、、
「ははは、そんなん無理っすよ。そんなの出来たらオレもっと仕事できてますよwww」
って言われて。
まね。実力が足りてなければそりゃあそうなんだけど、最初から最高を作る気がない奴が最高になんかなれる訳がないかな~
なんて。
あと、「おこがましい」とも言ってたな~
おこがましいってなんだ??自分には分不相応ってこと??
そんな発想、表現者が持っていいのか???
こほん。
さてさて、話を具体的にしていこうか。
コンテンツを作ろう!
メディアはいろいろある
音声のメディアだけでボイスサンプルを作る時代は終わりました。
と、勝手に思ってます。
だって、自己発信できるメディアがこれだけたくさんある時代に、音声だけのメディアで勝負するのはキツくない?
もちろん、声の仕事なんだから「音声」が重要であることは間違いない。
けど、その人の「魅力」を知るうえでは音声だけがすべてではない。
容姿がいいに越したことはないし、話が面白い、アクティブである、オシャレさんだ!、フォロワーが異常に多い、趣味が独特、マルチな才能に長けている、、、
こういうの全部魅力的だよね。
こんなオプションを持っている人のボイスサンプルは好意的に聞いちゃうよね(ボクなら)?
まあ、そういうことです。
要するに。
まずは、「個人」としての「自分」をアピールしましょうということです。
「声優・ナレーター」であることはプロフィールや経歴を読めばわかるけど、「あなた」はどんな人?はわからないよね。
わかってもらえなければ魅力なんか伝わるわけがない。
だから、魅力を伝える手段をいろいろ考えてみようという提案です。
こんなことを言うとおっさん認定まっしぐらなんだけど。
ここ10年くらいのメディアの変化はとてつもないものです。
10年前にYoutubeをやっていた人たちですら最先端だと思ってたのに、いまでは個人で発信できるメディアはほかにも数多くあって。
そのどれもが「おもしろいもの」を「手軽に」できるものばかりで。
こいった形で自分を表現しアピールすることがとても自然に受け入れられている現在。
もちろん弊害もあるのかもしれないけど、でも、パフォーマー(表現者)なら絶対的に利用するべきだとボクは思う。
何ができるか・何をしたいか・何になりたいか
最初は簡単なモノでかまわないと思うんだ。
どんな内容であれ、その人がどんな考えで、どんなことが出来て、どうなりたいのかが見えれば。
簡単な自己紹介的なものでもいいと思うし、おもしろければ。
ちょっとしたお芝居を聞かせるものでもいいし、おもしろければ。
夢を熱く語るなんかでもいいし、おもしろければ。
このね、おもしろければが一番難しいんだけどねww
あ、この「おもしろい」は笑っちゃうだけの面白いじゃなくて、「興味深い」のほうね。
ひとが興味を持ってくれるものでなければ見てもらえないし聞いてもらえない。
でなければ意味がないからね。
なんかで触れたかもしれないけど、自分のつまらないは人の興味深いだったりもするからね。
だからとりあえず何かやってみるといいんじゃないかな。
ダメなら削除しちゃえばいいんだからww
あ!ここで重大な注意点を。
事務所に所属している人や、何かしらの関係団体にお世話になっている人はソコと相談してからにした方がいいよ。
内容によっては後にトラブルになることもあるから。
あと、面白がって他者の権利を損なうような内容になることも厳禁!
ざっくり大きく言ったけども、「他社の権利を損なう」はよく考えてみてね。
今更だけど、デジタルメディアというものは一度世の中に発信されてしまうと、半永久的に消えることはないからね。
自分の他愛のないコンテンツが半永久的に他者を傷つけてしまう可能性があることは肝に銘じておこう。
お金をとれるモノを目指そう!
お金が取れるというのは商品価値があるということ。
つまり、誰かがお金と変えてでもそのコンテンツを見たい(聞きたい)と思ってくれるということ。
この意識はこれから(すでに)プロになっていくキミたちには常に持ち続けていて欲しいものなんだ。
ひとはいまの自分(の実力)にどのくらいの商品価値を感じてくれているのだろう?
こんな意識でいると自然に一挙手一投足が「プロ」のそれになります。
そうすると不思議とその人から「オーラ」が生まれます。
人はそのオーラに惹かれます。
だけど意識だけを持ち続けるのはそんなに簡単なことじゃない。
だったら、キミがつくるコンテンツ(作品)をお金が取れるモノにすればいい。
と口で言うのは簡単だが、作るのは難しいww
まずお金が取れる基準ってなんなんだって話だけど。
一番の基準は、自分自身がどう思うか。
キミならそのコンテンツにお金を払うかい?払うとしたらいくら?
みたいなことを常に意識してコンテンツを作ってみて欲しい。
すると、「お金を払ってでも」って思える分岐点みたいなものが少しわかってくる。
(ゲームなんかの有料コンテンツの戦術的なそれとは話が違うからねw)
それは今後プロとして活躍するうえでとても重要な理解になる。
そう、基準は自分。
まずは、自分が消費者として優秀でなければそのコンテンツの評価がいい加減なものになってしまうよね。
優れた消費者は優れた供給者でもある。
自分がお金を払ってでも欲しいと思えるものをコンテンツとして供給できること。
そこを目標にしてみよう。
その実現のためにキミに必要なものをとことん追求してみよう。
将来キミの活躍で多くのお金が動く存在になるために。。。
設計図を描こう!
プロフィールは今までを、セルフプロデュースはこれからを
ここで言う設計図とは、将来なりたい自分になるための設計図。
計画(プラン)でもいいんだけど、よりリアルに実現に向けたデザイン(設計)を描くことが重要。
何もないところに形ある何かを造るために描かれるものが設計図。
だとすれば、何もないであろうキミの未来の理想の姿を具現化させるための設計図を常に心にもっていよう。
一般的にプロフィールというものは「今まで」の自分を他者に紹介するものだよね。
だけど他者はプロフィールを見ることでその人の未来を予測する。
なぜなら人は、今までの実績なりやり方なりで今後の方針を決めている。
今まで料理人だった人が急に絵を描き始めたら、人はその「絵」にどんな感情をもつだろうか。
おそらく、「…えっと~」ってなるよね。
端的に言うと、今まで料理人だった人間の描く絵には興味を持たない。
つまりこういうこと。
人は実績からその人の未来を想像する。
もっと言うと、決めつける。
だから、なりたい未来とかこうでありたい理想の姿を具体的に描き、そこに向かっている自分が違和感のない現在を過ごす。
はい。何言ってるかわからないよねww
簡単に言えば、絵描きで成功したいなら美術学校に通おうねってこと。
そうすると、他者はキミのなりたい未来を信用してくれる。
美術学校に通いながら「料理人になりたい!」って言ったら「こいつアホか?」って思われる。
だから。
キミが描くキミ自身の設計図には、きちんとキミが理想とする未来の自分の姿を描いておこう。
そして、今からキミのプロフィールは他者が未来の自分を想像できるものにしよう。
それがセルフプロデュースの第一歩でもある。
具体化することで、具現化される
設計図の図面は詳細であった方が完成したモノはよりイメージしたものに近いモノになる。
この理屈は簡単に理解できるよね。
大雑把に縦横高さの数字を「だいたい1~2mの間くらい?」って書かれた設計図よりも、「縦1.5m、横1.8m、高さ1.2m」って書かれた設計図の方が正確なモノができるでしょ?
キミの設計図も同じことが言える。
1~3年後にはアニメの作品に出演出来てて、5年以内には声優だけで食っていけるようにする!
だいたいみんなこんな感じで将来を語ることが多いです。
でもこれだと、3年以内に何をどうすればいいのかはっきりしないよね。
そしてはっきりしないまま3年はあっという間に過ぎていきます。
だからもっと具体的にしてみたいと思います。
1年間はオーディションに積極的に参加して役をもらえるために何が必要なのかを探っていきます。そして3年以内に自分が演じてみたかったクールな戦士の役が演じられるための準備をします。そして5年間で声優で生活できるように月に2本以上のレギュラーと5~10本の単発の仕事がコンスタントに入るようにしていきます。
ちょっと具体的に、というか細かくしてみました。
いかがですか?
何言ってんの?そんなん言った通りにできたら苦労しないよ、とか思った?
確かに一番最初の自己紹介で、キミの将来について質問してこんな感じで答えられたら軽く引くよねww
でも、本音はこうでなくていけない。
少なくともキミの心の中の設計図にはこう書かれてなくてはいけない。
キミも見て気づいたでしょ?
具体的に何かを書くことで、具体的に何をどうすればいいのかが見えてくる。
少なくとも、今自分に足りないものははっきりする。
その足りない何かをどう補うかを、さらに設計図(心の)に書き込む。
それを繰り返すことでより詳細な具体的な設計図が出来上がる。
あとは、それを具現化していく努力をキミがどれだけできるか。
そうやってキミの理想の未来の自分は、現実のモノになっていく。
夢に遠慮するな!
声優・ナレーターを志しているキミにとって夢を語ることはそう難しいことではないよね。
もちろん今詳しく夢が語れなくても、いずれ大きな夢を持つことが出来るかもしれない。
そんなとき夢に遠慮しちゃダメだよ。
最初にも触れたけど自分がこんな夢を口にするのがおこがましい、みたいに言う人が結構いて。
まあ、おこがましいくらいでっかいことを言う人がいることも事実なんだけどww
大抵は「そんなにおこがましくないよ」って思えるものばかり。
夢を語ることに遠慮しちゃダメだよ。
もっと言うなら、夢を持つ事に躊躇したらダメだ。
これはボクの持論みたいなものだけど、「夢も持てないような奴はつまらない奴だ。つまらない奴の芝居なんかつまらなくて見る気もしない」って思ってて。
夢は持っていいんです。
その夢と自分がどう向き合うかが、その人の個性。
色々な人がいます。
夢に溺れて人生をダメにする人。
夢を実現して人生を謳歌する人。
夢に破れて自堕落な生活をする人。
夢を共有したパートナーと豊かな人生を送る人。
挙げたらキリがないけど、その人その人に夢との向き合い方があります。
それがその人の個性であり人生です。
自分の人生は自分で彩らないと。
だから、夢を持つ事に遠慮するな。
夢をかなえることに躊躇するな。
商品であることを自覚する
あなたのその能力、いくらで売れる?
プロのパフォーマーというものは、そのお芝居やタレント(才能)といったパフォーマンスに対して対価を発生させることの出来る人をいいます。
そう、その能力(実力)でお金を生み出すことの出来る人が「プロ」なのです。
もっと言うとね(実はこれが重要)。
いかに自分の能力(実力)をお金に換えることができるか。
つまり、自分の能力をお金に換えるやり方を知っているかどうかが重要なんだ。
一般的なプロの声優・ナレーターは自分の能力を担保に「事務所」に身分を置き、その働き(能力)に応じた対価を保証してもらう。
そこには様々な制約がなされるけども、手っ取り早く自分の能力をお金に換えてくれる。
これが今の声優・ナレーター業界の報酬が発生する仕組み。
一部の例では「事務所」と「自分」が同じで、直接クライアントから「素材」に対する対価を受け取っている。
あえてねこういう書き方をしたのは、まず、プロの声優・ナレーターの身分は事務所が保証してくれていてそれがとても重要でありがたいコトであるという事実を伝えるためと、キミたちの能力はクライアントからは「素材」として評価されているという事実をお伝えするため。
事務所というところは、キミたちの能力や将来性を「単価」という金銭的な形で他者からの評価に応えてくれます。
つまりキミの声優・ナレーターとしての価値を金額で示してくれるということ。
そしてなにより、他者(クライアント)に対して、ギャラやスケジュール、声優・ナレーターとしてのブランディング(価値)について交渉してくれるという頼もしい存在です。
そしてクライアントは声優・ナレーターに対して、その能力を「素材」に変えてくれることを望んでいます。
どういうことか。
クライアントが最終的に欲しいのは、そのクライアントが制作している作品にマッチした音声とうい「素材」。
つまり「素材」としての価値があるかないかが、クライアントが見ている所。
これって見方によっては失礼な話なんだよね。
だから事務所が間に入って声優・ナレーターには嫌な思いをさせず、クライアントには的確に「素材」としての価値を提供する。
事務所、ありがたいよね~
でも。
だから声優・ナレーターは自分の能力に対価が支払われていると勘違いしてしまう。
それがちょっとしたボタンの掛け違いを生んでしまうことがある。
需要と供給
クライアントの要求、つまり需要は声優・ナレーターの才能ではありません。
欲しいのは素材としての価値であって、声優・ナレーターとしての価値ではありません。
よく仕事が少ないと声優・ナレーターに相談を受けることがあるのですが、その時にも必ずこのことを伝えています。
なぜなら、仕事が少ない=自分の実力が足りない!と勝手に思い込んでしまう人が多いからです。
仕事というものは当然需要と供給の上に成り立ちます。
お金を払ってでも音声という「素材」を求める人たちにその「素材」を与えるのが声優・ナレーターです。
欲しいのは素材であって「あなた」ではありません。
これはクリエーターにも当てはまることなんだけど。
クリエーターが制作した作品なりコンテンツがクライアントから否定されると、クリエーターは自分自身を否定されたと思ってしまいます。
でも、否定されたのは作品なりコンテンツであって、クリエーター自身が否定されたわけではないんだよね。
ところが、クリエーターは作品=自分だと思っているので、自身を否定されたと思い、落ち込む。
同じことが声優・ナレーターにも言えて。
クライアントが要求しているのは、ある作品に対してその場面で必要な音声であって、キミ自身の能力でも才能でもましてや人格でもありません。
そこを間違えて自分をPRしてしまうと、ただの勘違いさんになってしまいます。
「魅力」というのは人々をひきつけます。
セルフプロデュースするときは自分の魅力というものを最大限アピールしよう。
でも実際に仕事につながるのは、クライアントの要求に的確に応えることの出来る「能力」だからね。
そういった「能力」をアピールしなければ、なかなか仕事にはつながらない。
じゃあ、どうやってその「能力」を見せていけばいいのだろう。
これからはセルフ○○○の時代
今まではクライアントの要求に的確に応えることが出来る能力というのは、現場でしかはかることはできなかった。
もちろんその状況に変わりはないんだけど、最近では自己アピールにちょっとした工夫が出来るようになった。
何度も取り上げているけど、SNSや動画配信サービスを利用することで、自己発信のコンテンツを制作し不特定多数に観てもらうことができる。
ボイスサンプルでは表現しきれなかった内容のコンテンツを表現できる。
使わない手はないよね。
そして、そこには自分の未来の姿を描くことも出来る。
もちろん、最初は思ったものはできないだろう。
試行錯誤を繰り返して、自分なりに「おもしろい」と思えるコンテンツを作っていこう。
その労力の先には必ずキミが描いている「自分」があるはず。
「素材」としてどうあるべきか、コンテンツを作っていく過程で見えてくるものもたくさんあるはず。
積極的に「素材」である自分の「能力」を見せていこう。
声優・ナレーターの仕事は請け仕事であることが多い。
請け仕事というのは仕事そのものが発生していなければ成立しない仕事。
店頭に商品を並べてそれを買ってもらうというわけではない。
ただ、店頭に「見本」を並べることは出来るよね。
それがセルフプロデュース。
そんな売り込み方をこれからは意識して行ってもいいんじゃないかな。
時代はそんな風に流れていると、ボクは感じています。
まとめ
もう少し具体的にセルフプロデュースについて触れていきたかったんだけれど、抽象的になってしまいました。
このセルフプロデュースということに関しては、声優・ナレーターであり続ける以上はずっと考えなければいけないこと。
だから、ことあるごとに触れていこうと思います。
ボクの方でもアイデアが出来たら伝えていければなとも思ってます。
なんにせよ。
自分を他者にどう思わせたいか。
それがセルフプロデュースの第一歩。
普段生活するうえでも必要なスキルなんじゃないかな?
この記事を読んでくれたキミには、そんな感覚を日々持ち続けてくれると嬉しく思います。
では、今回はここまで。
ゆうでした。
コメント